月下美人

月下美人という花の名前は多くの人が知っていることと思います。

月の下で真っ白な神秘的な花を咲かせ、満月の夜にしか咲かないなどと言われていますが、実際には関係ないそうですが、今月初めの中秋の名月の翌日の満月の日、店に入荷した月下美人が一斉に咲きました。お買上げ頂いたお客様からの月とのコラボ写真をいただきました。

あっという間につぼみから満開となり、一晩でしぼんでしまうのです。今回は8時くらいから咲き始めたのでしっかり楽しむことができましたが、夜中にさくこともあり、咲いても見ないでおわってしまうこともあります。おわった花は食べることができます。コンソメで味付けをしてしょうがをいれたのですがモロヘイヤのようにとろりとし、本格中華の味でした、写真のスープは私でなく、お客様からいただいた写真です。この一輪の花をみるだけで、ハイテンションになり、癒されるなんて言葉であらわすことなどできない、いい香りも手伝って、生きてる世界が広がるような安心しきれるような気持ちでした。

翌日、うちの店をよく知る人なら誰でも知ってるおじが新生姜をもってきてくれました。

本とか図鑑でなく体験から花をよく知る人です。

月下美人はつぼみがつきそうな頃は水を減らしたほうがよく、水分がいきわたり、元気な葉でなく

しなびそうなほうが、枯れまい枯れまい、子孫を残そうとつぼみをつけるそうです。

花はこういうことがよくあって、いじめられて育つ、切られるから伸びようとする。

人と同じかもしれませんね。

それぞれにつらい経験があると思います。

いつかはそのつらい経験がきれいな花となる・・・というきれいごとではすまないこともあります。

ただ、花に魅せられるとき、そこに引き込まれるとき、頭の中のおしゃべりも時間もとまり、

ただそうである・・・それだけです。花の力は絶大です。